やま

花火を一緒に見に行こうと約束したクマとチワワがいました。彼らはもうかれこれ10年来の友達です。最初の出会いはチワワが山で迷子になっていた時でした。クマはチワワを見つけるなり空腹だったこともかねて、食べてしまおうと思っていました。でも今ここで殺して食べても味がないし、小さいし食べごたえがなさそうだから、家に連れて帰って奥さんに料理してもらおうと考えました。クマはチワワにどうしたのと聞くと、迷子になった、けど帰る家がどこにもない、とのことでした。これは好都合じゃないかと腹の中で笑いました。それじゃあ、僕らと一緒に住もうよ。チワワは目をウルウルさせて「ありがとう」といいました。クマはこれから食べられることも知らないで、馬鹿だなあと思いました。クマはチワワを肩に乗せてどしどし歩きました。頭の中では色々な料理が目に浮かびます。どうやって食べたらおいしいのだろうかとわくわくしていました。奥さんに見せたら喜ぶだろうとも思いました。期待に胸がはずみます。どしどし歩きます。「クマさん、きつくないですか?」チワワはいいました。クマは、内心お前みたいな軽いやつを乗せて歩いてきついわけないだろう、馬鹿にしてるのかと思いました。でも「気にしないで、あともう少しでつくからね」とどっちつかずな返答をしました。解釈はチワワに任せようとしたのです。さて、家に着きました。