てんぷらりるれろ

ちょうむぺっけだにぴろしきは田んぼに囲まれた細道を、田んぼに落ちないようにてくてく歩いてる。その後ろをちょうむぺっけだにぴろしきの友達が歩く。二人は大親友だ。親同士が仲が良すぎるせいで毎日のように遊んでいる。

 

ところで、ちょうむぺっけだにぴろしきの大好物は天ぷらなのだが、なんの天ぷらが好きなのかは決して誰にも口外したことがない。母親にも親友にも言った事がない。というのも、彼にはこれしか守るべき秘密がないもんだから絶対に言うわけにはいかないのだ。意地でも言わないと決めている。なぜなら天ぷらの好みだけが今の彼にとっての唯一の個性なのだ。秘密を言わないことで、彼は自分が特別な存在になったような気がしていた。

 

なんの天ぷらが一番好きか知られないように、彼は出された天ぷらは種類ごとに同じ数だけ食べる。それが一番の悩ましい事柄だ。好きなものを好きなだけ食べることができない、、、、、、

 

 

ちょうむぺっけだにぴろしきはすくすくと成長した。今でもなお何の天ぷらが一番好きかを知るものはいない、それにそれにみんなそのことについてはもうどうでもよくなってるものだから、彼に聞くものはもう誰もいないのである。ちゃんちゃん。