りんごのはなし

まっかっかでつやつやしててつめたいりんご。

甘い香りを漂わせているリンゴ。

なのにその中身には純赤で艶やかなものが凝縮しているのなく、黄色みがかった果肉がひしめき合っている。

真っ赤で私の目を魅了し惹きつけうっとりさせたりんごとは一枚の薄いカワのことだった。

本当の姿はうっすらとした黄色の果肉。

りんごは私にこそっと耳打ちをしてくれた。

「美しくて、見る人を魅惑するような私だと、まるで人気者になったみたいにみんなが私に釘付けになって、なんだか嬉しくなるの」